電車の中のおじいちゃんと、一方通行コミュニケーション。

電車で向かいに座ってきたおじいちゃんから学んだ
一方通行コミュニケーションのお話です。

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このおじいちゃん、どうやらすごくおしゃべり好きのようで
座った瞬間、隣の見知らぬおばあちゃんに話しかけました。

『腹が減っては戦ができぬ!』と言い放ったかと思えば
戦争のことだったり、外交のことだったり、そこから延々と話し続けるのです。

そのおばあちゃんも優しい人で、終始笑顔を絶やさず
知らない人にも関わらず『そうですねえ、そうですねえ』と相づちを打つ。

 

おばあちゃんがひと言も返す間もなく、おじいちゃんが話し続けること10分……

そのおじいちゃんは電車を降りていきました。
きっとおじいちゃんも話したいことが沢山あったのでしょう

けれども、たとえどんなに深くて良い話でも
私はそれまで笑顔だったおばあちゃんの、疲れ果てた様子を見てしまいました。

こうして私は、
一方通行のコミュニケーションは人を疲れさせてしまうのだと感じたのです。

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相手が返事をしたり意見を言う間もなく話し続ける人と
話をしていても楽しくないですよね。

自分の言いたいことばかり伝えてくる人と
話をしていても楽しくないですよね。

『聞いて聞いて!』『見て見て!』
話したいことは分かります、伝えたいことは分かります。

だけど、聞きたくなくなるんですよ

 

だから相手の心に届かない
届けたくても見てくれさえしない……

それが今の広告でも嘆かれていて

 

だけど今日は、大阪の梅田駅で
なんだか面白い広告に出会いました。

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何やら後ろに女性が映っているけれれど
カードがびっしり。

 

これ、東京の方では結構見かけたのですが
はがしちゃう広告です。

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なんだか気になって見てみると、『はがして』と書いてある。
はがしてみると……

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裏側には、お店への地図とプレゼントのお知らせ。

このカードがはがされていけば女性のポスターだと分かっていく仕組みで
思わずはがしちゃう遊び心が感じられます。

押しつけではない、伝えるだけではない
こういった双方向のコミュニケーションができる広告
私は心奪われてしまうのです。

 

いつもは見ないかもしれない、いつもは気にも止めないかもしれない。

だけど、きっとあなたの周りにも
素敵な広告が隠れているはず、なのです。

そうしたら毎日が、もうちょっと楽しくなるのに
と思うのです。

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